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シンガポールストーリー4

まだまだ読んでくれている人がいるそうで・・
ありがとうございます。
で、続きを、と、
きのう思ったのですが、
ムラゴン重たくてできず。
今やっと


<フェリシア>


前にも書いたように、私の秘書は美人で気立てがいい。


まあ、英語は・・・・でもこれもシングリッシュと割り切れば・・
そんな秘書だったので、私は公私共にお世話になっていた。
と言っても、これも前にも書いた通り、秘書フェリシアは私の「恋愛光線」を悉く跳ね返していたので、
「私」とは、あくまで「相談」。
というわけで、「当然」、「沙里」のことも相談していた。
でもまあ、これは私にとっては、「相談」でも、フェリシアにとっては、単に「のろけ」を聞かされているだけだったろうが・・
「フェリシアにとって、沙里とは?」
は、いつも私が考える疑問である。
「少しでも私に気があるのなら、妬いてくれても・・」
とはいつも考える。
しかし、それは日本文化での事であって海外では違うのか?
こんな風に、当初嫌で嫌でしかたがなかったシンガポール勤務も、
始まってみれば結構楽しんでいた。


平日はフェリシア(と言ってもあくまでも「仕事」のみ)、休日は沙里。
といきたいところだったが、沙里は数千キロ離れた日本。
遠距離恋愛もここまで離れると大変だった。
まずは、電話代。本当にばかにならない。*1
ときどき、仕事ということで(全くそうではないが)、会社から電話したが、
もちろん、そんなことそう頻繁にできるものではない。
となると、数ヶ月に一度の訪星*2を待つのみ。
どうなのだろう?世にたくさんいる遠距離恋愛の人たちは。
こんな状態でも我慢できるのだろうか?
特に今の世の中のように多くの誘惑があるなかで。
凡人の私には無理だった。
しかし、もてるわけでもない私(ハンサムなのになぜなんだ!)にとって、
一番近くの可能性?はフェリシア。
電話や手紙でフォリシアのことを、かなり、そう、かなり頻繁に沙里に話した。
そんなある日。


電話も手紙も沙里からパタッと来なくなったのである。


*1 今のようにメール、ラインなどというものはなかった。
*2 シンガポールを漢字一時では「星」と表します。何か、どこかの「星」に行くようで格好いいですね。