って、
ブロ友から紹介された本のタイトル。
小川洋子さんの自伝。
「現実の人生で翳りや光に出会うより前に、
私たちは本でそれらに触れることができる。
本で読んで触れてさえいれば、
本物の翳りにたじろいた時、
遠い日にかいだ紙の匂いがきっと心を鎮めてくれる。
光のまぶしさに心浮き立った時は、
その恵みを感謝をもって受け取れる。」
さすが作家さん、
うまいこと言う。

小川洋子さんは、私の好きな作家のひとり。
特に、
チェンバロが出てくる「やさしい訴え」は最高。
映画にもなった「食堂かたつむり」、
カバさんペットのお話「ミーナの行進」等々も。