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シンガポールストーリー3

こんな小説でも読んでくれている人がいるそうで・・
ありがとうございます。
ということで続けることにしました。


<始まり>


「あなたは・・」
と驚く私に沙里は、
「先日はありがとうございました」
続けて、疑問を投げかけざろう得なかった私、
「でも・・・・確か電話では・・・」
それに対し、
「菊池は私の友達です。こちらの旅行社に勤めてるんです。
すみません。全然連絡くれないんで、調べてもらったんです。
そしたら、意外に簡単にわかって・・*1
来て見たらシンガポールって素敵なとこでしたし、もう一度行きたいなと菊池に話したんです。
そしたら、空港でのトラブルの話もしていたので『だったらドラマ作らない?』と言われて・・
ほんとにすみません。こんな勝手なことして。」
私は、
「いえいえ」
としか言えなかった。本当はうれしかったのだが。
ドラマねえ、そうですよね、そうやって積極的に作ろうとしなければ、ドラマは自分からは起こらないですよねえ。
と思い、なんとなくニヤついていると、
「どうしました?」
と沙里。
おっと、ここでハンサムが台無しになってはと、また、
「いえいえ」
今日はこれしか言えないのか!とも思った私、
ここで頭を思いっきり回転させ、
「では、そのドラマを始めますか?」
と、今から考えると自分を殴りたくなるくらい気障な言葉を発していた。


沙里の宿泊するホテルへまずは案内することになり、車で今来た高速を運転。
何を話していいかわからなかったが、まずは無難に、
「よく海外旅行するんですか?」
と。それに対し、
「それほどでも。でも2年ほど、海外青年協力隊でアフリカにはいましたが。」
「あ!確か保健師さんでしたね。アフリカかあ・・・行ったことないけど大変なとこなんでしょうね」
「ええ、でも、青年協力隊って、ここの隣のマレーシアにも行ってるんですよ。」
「え?でも、マレーシアってそんなひどいとこじゃ・・・」
と、話がうまくない私の割には、話がはずみ、いつの間にかホテルへ着いていた。
ホテルはウイスティンスタンフォード。よくシンガポールのイメージ写真にも出てくる高層ホテル*2。
ロビーで待っていると、チェックインを済ませた沙里は戻って来て、
「ここの最上階のレストラン有名なんですよね。行きません?」
拒否する理由など全く無い私は当然行くことになった。


超高層ビルから見えるシンガポールの夜景。
前には、美人とは言えないまでも、清楚な女性。
いくら、欧米好きで、美人好きの私でも酔ってしまわないはずがなかった。


*1 今の日本では考えられないだろうが、当時はまだ「個人情報保護」なんて意識は非常に薄かった。
*2 今は、買収され他の名前になっています。また今はイメージ写真には屋上にプールのある
マリーナベイサンズがよく使われます。